地域の「魅力度」、北海道が10年連続1位 ブランド総合研究所調べ


 ブランド総合研究所(東京都港区、田中章雄社長)は15日、今年の地域ブランド調査の結果を発表した。それによると、最も魅力的な都道府県は北海道で、10年連続の1位となった。市区町村は函館市が2016年以来5度目の1位となり、前年1位の京都市は2位に。3位は前年に引き続き札幌市だった。

 調査は13回目。全国千の市区町村および47都道府県を対象に、認知度や魅力度、イメージなど84項目の設問を設け、地域のブランド力を消費者が各地域に抱く「魅力」として数値化した。

 6月25日~7月25日の期間実施し、3万24人から回答を得た。

 北海道は魅力度のほか、観光意欲度や地域資源評価項目「海・山・川・湖などの自然が豊か」などでも10年連続で1位となり、圧倒的な強さを誇る。以下、2位京都府、3位東京都、4位沖縄県。15年以降4年連続でこれら順位に変動はない。

 9位までは前年と変わらない結果だが、10位は7月に「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」が世界文化遺産に登録が決まった長崎県が浮上した。

 15年に軍艦島などが世界遺産に登録された時は5位までランクを上げたが、今回は順位の伸びは小さかった。

 最下位は前年同様茨城県で、6年連続の不名誉な結果に。魅力度の点数は8.0で、46位の徳島県に1.8ポイント及ばなかった。

 函館市は観光意欲で1位、産品購入意欲度で2位となり、前年1位の京都市に1.9ポイントの差を付け、2位から1位に返り咲いた。このほか、名古屋市や大阪市、広島市などの大都市で魅力度が上昇していることが分かった。

 
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